体動や寝返り
体動や寝返り
皆さんは、眠るときに各々楽な姿勢で眠っていると思います。しかし、最初は仰向けで眠っていたのに、朝起きたら横向きになっていたということもあると思います。ずっと同じ姿勢で眠ることができる方もいますが、反対に、寝始めと起床時に姿勢が違っていることもあります。では、何故姿勢が変わってしまうのでしょうか。姿勢が変わる理由としては様々な理由が挙げられます。
まず1つに長時間同じ姿勢が続くことで、筋肉や背骨に負担がかかってしまうためといわれます。その他の理由としてはお部屋の環境です。特に気温差で寝苦しかったりすると、どうしても姿勢が変わってしまいます。夜はしっかりとした質の睡眠をとるためにも、エアコン等を活用し、眠りやすい環境にしましょう。それ以外には睡眠行動障害が挙げられます。種類としては下記のものがあります。
睡眠時遊行症(夢遊病)
寝床を離れてしまう。急に動き出したり、暴力的になることある。
睡眠時夜驚症
突然泣いたり、叫びだしたりしてしまう。
睡眠時遺尿症
睡眠中の意識がない状態で排尿してしまう。
悪夢障害
悪夢を見ることによって、不快な気持ちになり、覚醒してしまう。
RBD(REM睡眠行動障害)
夢と連動して、暴力的な行動を起こしてしまう。
PLMD(周期性四肢運動障害)
周期的な四肢の運動がみられる。
むずむず脚症候群
足がむずむずした不快な感じがする。
睡眠関連摂食障害
夜中に起き上がり、何かを食べてしまう。料理を始めることもある。その間の記憶はないことが多い。
悪夢障害やRBDはREM睡眠(夢を見ている睡眠)に起こることが特徴です。そのため、夢と連動して体が動くので、暴れることが多く、ベッドパートナーの方は注意が必要です。睡眠時遊行症や夜驚症、遺尿症は、お子さんにみられることの多い症状ですが、成人に近づくにつれて改善していくことが多いです。ベッドや階段等から落ちそうになっている時は、怪我のリスクがあるので起こしてあげないとダメですが、ベッド上で完結しそうな場合は、暴れる可能性があるため、無理やり起こさないようにしましょう。
このように、睡眠時無呼吸症候群以外にも様々な睡眠の障害があります。ご自身で気が付く病気もありますが、睡眠中の出来事なので、周りの人に言われないと気が付かないことが多いです。もし、周りにこのような症状の方がいらっしゃる場合は、一度受診を勧めてみましょう。