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むらいクリニック通信

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睡眠に関連する病気について

睡眠に関連する病気について

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は夜間無呼吸や低呼吸が出現することにより睡眠に影響を与える病気で、睡眠に関連する有名な病気の一つです。国際分類によると、睡眠障害は(1)不眠症(2)睡眠関連呼吸障害群(3)中枢性過眠症群(4)概日リズム睡眠障害群(5)睡眠時随伴症群(6)睡眠関連運動障害群(7)その他の睡眠障害の7つに大別され、疾患だけではなく孤発症状と正常範囲の異型もあり、それらを含めると70種類以上もあります。そのうち代表的な疾患を紹介します。

 

1.虫が脚を這っているような感覚、レストレスレッグス症候群

むずむず脚症候群とも呼ばれ、安静時に主に下肢に不快な症状を感じる病気です。はっきりした機序は解明されていませんが、鉄欠乏性貧血、末期腎不全、リウマチ、パーキンソン病や妊娠などが原因で発症することもあります。罹患率は人口の2~4%で、女性患者は男性の1.5倍と言われています。

2.夢体験を現実でも行う、レム睡眠行動障害

通常レム睡眠時は筋肉が弛緩し動きません。しかし神経疾患などの原因で、この抑制機能が障害され、夢の中の行動が現実のものとなり現れます。大声で寝言を言ったり、殴る、蹴るなどの激しい動作がみられ、起き上がって歩き回ったり、窓から飛び出して怪我をしたケースも報告されています。

3.急に起きて叫び出す、睡眠驚愕症(夜驚症)

睡眠中に突然起き出し、叫び声をあげるなどのパニック様症状を呈する障害です。小児期に最も多くなり、成長とともに頻度は低下します。これは子どもの脳が発達途中であることと、身体的・心理的ストレスが関係しているのではないかといわれています。

4. 数日間のほとんどを寝て過ごす、反復性過眠症(クライネーレビン症候群)

俗に「眠り姫病」とも言われる非常に稀な病気です。多くは青年期に発症し、強い眠気を呈する時期が数日間~数週間持続します。自然に回復しますが、不定期で傾眠期が繰り返し出現します。昏睡状態とは異なり、食事や排泄は自分で行いますが、周囲から刺激に対する反応は乏しくなります。

5.眠れなくなり死にいたる、致死性家族性不眠症

非常に珍しい遺伝性の病気で、世界でも40家系ほどでしか確認されていません.。その遺伝子異常によってプリオン蛋白が変化し、脳内に蓄積することで起きます。発症は18~60歳の間に起き、初期症状は一般的な不眠症と同様ですが、最終的にはまったく眠りにつくことが出来なくなり死に至ります。

6.寝ている最中に爆発音がひびく、頭内爆発音症候群

入眠時、あるいは睡眠中に突然すさまじい爆発音が頭の中で鳴り、目が覚めてしまうものです。時には強い光を伴う場合もあります。原因ははっきりしていませんが、疲れやストレスにより、音を司る脳神経機能の切り替わりが誤作動を起こす事によるものだと考えらえれています。

 

睡眠時無呼吸症候群と合併しておこる病気もあります。CPAPを漠然と使用しているのみではなく、定期的な検査も受けましょう。気になる症状がある場合には医師に相談してください。

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