睡眠時無呼吸症候群の検査
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査
通信Vol.019で睡眠時無呼吸症候群(SAS)の原因と当院の外来での検査の流れを説明させて頂きましたが
今回は次の過程の検査、簡易検査とPSG検査について説明します。
=簡易検査とは?=
夜間睡眠時の酸素飽和度、気流、いびきを測定し、酸素飽和度の低下を伴った呼吸イベント(無呼吸・低呼吸)を見ることができる。
装着項目がPSGよりも少なく簡単。下記の場合以外にも様々な用途に柔軟に対応できる。
①高度の症状があり、緊急に診断治療を行わなければならない場合
②睡眠検査室での検査が行えないような患者様
③PSGにより診断された患者様のフォロー
(携帯用睡眠時無呼吸検査装置)
簡易モニターは、睡眠中のいびき、鼻呼吸の情報、及びSpO2を記録します。
測定データは本体に記録後パソコンでデータ解析します。
=PSG検査とは?=
PSGはSASの確定診断に必須です。睡眠や呼吸運動をはじめとする各種生理学的指標を
連続的に記録し、併せて睡眠状態(質、深さ)、呼吸状態、循環動態を同時に観察する検査です。
(PSGの測定項目)
測定内容 測定センサー
睡眠状態 睡眠深度、覚醒反応 脳波(EEG)
REM睡眠の有無 眼球運動(EOG)、 頤筋運動(EMG)
呼吸状態 鼻、口の気流 鼻及び口に装着したサーモカップル
胸部、腹部の換気運動 胸部、腹部に装着したピエゾセンサー
動脈血ガス SpO2 パルスオキシメーター
循環機能 不整脈や心拍数変化 心電図(ECG)
その他 いびき マイクロフォン
体動 体位センサー
下肢運動 下肢に装着したピエゾセンサー
(TEIJIN資料参照) 測定記録解析EEG-9200Neurof
★簡易検査、PSGの検査結果により治療方針を決定していきます。