知っておきたいSAS用語とタイトレーション
CPAPタイトレーションとは、CPAPを使用するにあたり、その人にとって最適な圧力(風の強さ)を探すための検査です。診断時に行ったPSG検査+CPAPを装着して行います。
CPAPには、固定CPAPとAUTO-CPAPの2つのモードがあります。
★固定CPAPは、一晩同じ圧力で使用するものです。しっかりとした圧設定が必要です。
★AUTO-CPAPは、呼吸状態に応じて圧力が変動していくものです。最低圧、最高圧は個人個人で違うため調整が必要です。
近年、AUTO-CPAPの性能が良くなり、現在当院で処方される多くがAUTOモードのCPAPで設定し処方しています。
CPAPタイトレーションには、もう一つ目的があります。それは無呼吸を取り除いた上で、他の睡眠障害がないかを見ることです。CPAPを使用しても、何度も目が覚める・昼間の眠気が以前と変わりない、足のダルさ・違和感から寝付けないなど、他の睡眠障害が隠れている可能性があります。
タイトレーションを受けることで、最適な圧力が確認でき、使用にあたってのアドバイスをすることもできます。CPAPの圧力は、年齢・体重の変化でも変わってきます。
1年に1度くらいのペースでのタイトレーション検査をお勧めします。
またダイエットの成功でCPAPを卒業できるか確認したい、今の無呼吸状態を確認したいという方も、お気軽にスタッフにご相談下さい。
知っておきたいSAS用語
★SAS(Sleep Apnea Syndrome)睡眠時無呼吸症候群の略です。
★PSG(Polysomnography) 終夜睡眠ポリグラフィー検査:睡眠の質や睡眠中の呼吸状態を評価する検査です。
★無呼吸 睡眠中に10秒以上呼吸が停止、または通常の呼吸の大きさの10%以下に低下することをいいます。
★低呼吸 睡眠中に10秒以上呼吸の減弱、それに伴い血液中の酸素飽和度の低下、覚醒反応が生じることをいいます。
★AHI(Apnea Hypopnea Index) 1時間あたりの睡眠中の無呼吸、低呼吸の回数を表します。
★CPAP(Continuos Positive Airway Pressure)「シーパップ」
睡眠時無呼吸症候群の治療器で、寝ているときに鼻にマスクを装着し、空気を送り込んで気道を押し広げて喉の塞がりを防ぎ、睡眠時無呼吸を予防します。
★Leak「リーク」マスクからの空気漏れ。多いと治療を妨げます。