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むらいクリニック通信

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睡眠時無呼吸症候群が及ぼす身体への影響

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、眠っている時に呼吸が停止したり、浅くなる病気です。そのため、酸素飽和度(血液中の酸素濃度)が下がり、心臓や脳に負担がかかり、様々な合併症を引き起こす可能性がでてきます。

 

睡眠時無呼吸症候群を治療せずにそのままにしておくと

高血圧

血液の流れが悪くなり、血管に負担がかかり、高血圧を引き起こしてしまう。

多血症

血液中の酸素が少なくなると、なるべく多くの酸素を運ぼうとして、過剰に赤血球を作り出してしまう。赤血球が多くなると血液がドロドロになり、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが高まる。

不整脈

心臓に負担がかかり、脈が不安定になる。

虚血性心疾患

酸素がうまく心臓に運ばれていかないので、心筋の働きが障害され、狭心症や心筋梗塞のリスクが高まる。

心不全

血液の流れが悪くなったり、酸素の供給がうまくいかなくなる影響で心臓に負担がかかり、心不全になるリスクが高まる。

脳血管障害

脳にうまく血液が運ばれていかないので、脳出血やくも膜下出血、脳梗塞などのリスクが高まる。

糖尿病

交感神経の活性化やストレスホルモンが過剰に分泌され、血糖値や血圧が上昇し、脂肪が増加しやすくなる。

脂肪が増加すると体内のインスリンがうまく活動しなくなり、糖尿病になってしまう。

認知症

脳に酸素が供給されにくくなるので、認知症のリスクが高まる。

 

上記に挙げた合併症の他にも、様々な合併症が存在します。

特に、PSG検査(CPAPを始める前に行った入院検査)で重症(AHI(無呼吸低呼吸指数)が30以上)と診断された方は、合併症にかかるリスクがさらに高まります。血管系疾患になる確率は、健常人の約4と言われています。

平均寿命も短くなり、ある研究結果では8年後に死亡する確率が約40にもなると言われています。

また、就寝中に無呼吸が起こると、自分では起きている感覚がなくても、脳が起きてしまうことがあります。そのことを覚醒と言います。覚醒が起こると、睡眠が遮断され、朝起きた時にスッキリしなかったり、昼間に眠気が残ったりします。車の運転中に眠気が襲ってくることもあり、重大な事故につながる危険性もあります。

このような合併症や交通事故を防ぐためにも、4時間・70%以上を目標に、CPAP治療を続けていただくことをお勧めします。

参考文献:SASが招く損失(SASnet)

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