鼻閉と睡眠
2月になり春の花粉症の季節が近づいてきました。東海エリアの飛散ピークは、スギが2月半ば~4月頃、ヒノキが3月半ば~4月半ばといわれています。
今回は鼻閉(鼻づまり)と睡眠の関係についてお話していきます。
鼻づまりと睡眠の関係
スギ花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎と睡眠には密接な関係があります。
アレルギー性鼻炎患者の50%以上の方が、寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めたりする等の眠りに関する問題をもっているといわれています。
鼻づまりでなぜ睡眠障害が起きるのか…?
日中に鼻づまりが起きた場合には、意識的に口呼吸をすることで代償できますが、睡眠中は無意識的に狭くなった鼻で呼吸をしようとしてしまうため、呼吸が不安定となり睡眠障害が起きやすくなるのです。
さらに鼻閉がひどくなると、睡眠中であっても無意識的に口呼吸をしはじめますが、口呼吸では下顎と舌骨が後下方で移動し舌根沈下が起きやすく、睡眠呼吸障害が誘発されてしまいます。
アレルギー性鼻炎は夜間から朝方にかけて鼻づまりが悪化することが多いので、イビキや睡眠時無呼吸症候群の原因になる可能性があり、注意が必要となります。
鼻炎の鼻づまりは、主に鼻粘膜の腫れ、うっ血によって生じており、治療には抗ヒスタミン薬や点鼻薬が使用されます。
鼻づまりの治療だけで睡眠呼吸障害が治癒するわけではありませんが、夜間の鼻づまりが改善すれば、日中の眠気などの自覚症状の改善が認められることが多いとされています。
睡眠の質を向上するために、適切な鼻の治療を取り入れてみてください。気になること、困ったことがあれば医師に相談してください。
文献)北村拓郎、宮崎総一郎ほか:健康・医療・福祉のための睡眠検定ハンドブック up to date ― 睡眠障害とその予防,362-366,2022.



